岩手(6)
降りたところが滝ノ上温泉。道路があるのにバスが来ない温泉である。
反対側には乳頭山への道があるので、もし続けたければさらに山を越えて温泉に行くこともできるはずである。
呼んでおいたタクシーが来るまでにひとりで立ち寄り入浴。
数軒の宿の一軒の広告には「本邦唯一 ラジウム温泉」とある。ラジウム鉱泉というのはだいたいラドンかトロン(ラドンの同位体でトリウム系列のものの通称)で、通はトロンは内部被曝が足りず、ラドンのほうが温まるなどというが、本当にラジウムが溶けた温泉も無いことはないらしい。
いずれにせよ、α核種とお友達になるのは遠慮したいが、別の宿であるし、そもそもラジウム温泉もほんとうかどうかわからないのでいいことにする。
さらさらの透明な綺麗なお湯である。
タクシーに連れと乗って、湯滝をすぐ見られるならお願いしますといったら、ちょっと先に行った所で道路ぞいにあった。少し前まで降りて滝ツボで入浴できたが、事故以来禁止になって入れないようにふさいであるという。立ち入り禁止の件は事前の情報どおりだが、これが予想外に壮大なものだった。
(2枚とも友人撮影)
タクシーはあっという間に、田沢湖の駅につき、今回の旅も終わりだ。